2013年10月1日火曜日
Rush / アルバム・レビュー「Rush Vapor Trails Remixed 2013」 ~ 以前の”間違い”とは何なのか?
Rushの Vapor Trails がRemixされ再リリースされた。
Vapor Trails は2002年にリリースされたアルバム。
ドラムのNeil Peartの身内に不幸が重なり、彼の心の整理を待って、数年のブランクを経てリリースされた。
ある意味Rushの再出発とも言えるアルバムであった。
サウンド的には、それまでのカラフルなキーボードサウンドが無くなり、
トリオだけの演奏スタイルを貫いたアルバムであった。
なぜRemixされたのか?
Geddy Lee のインタビューによると、
” Vapor Trailsは、当時、状況的にも心情的にも大変困難な時期に作られたアルバムだ。
ラッシュが、どうやればラッシュに戻れるのかを模索していた。
その結果間違いが発生し、それを修正したいと願っていた。”
とのこと。
Geddyの言う”間違い”とは何なのか?
早速音源を比較してみた。
↓Remix版の全曲フル試聴はコチラ
http://www1.rollingstone.com/hearitnow/player/rush1.html
、、、感じたことは、2002年版と比較してRemixの方は、
■アルバム全体を包んでいたリヴァーブ感が無くなった。
■各楽器パートの粒立ちがクリアになった。
(特にドラムに関しては、スティックのアタック感が生々しく感じられるぐらい。)
■各楽器パートの音量が均一になった分、ボーカルが少し奥に引っ込んだ感じ。
てな感じ。
ふむふむ。
2002年リリース版の方が万人受けするというか、産業ロック的なサウンドと言えばそうかも知れない。
改めて、Geddyの言う”間違い”とは何なのか?
そういうセール重視のアプローチが誤りだったということなのかな?
だが、正直、2002年リリース版が特に”間違い”とは思えない。
(ドライブなんかでカーステレオで聞くには2002年版の方が向いてると思うけど。)
ただ、
技巧派のRushとしてのプライド、またそれを要求する長年のファンの為のRemixと思えば大いに納得できる。
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