2013年10月25日金曜日
Metallica / Garage Inc.(1998) ~ほのぼのメタルができるのはメタリカだけ
HR/HMを好きな人で、メタリカを知らない人はまずいないだろう。
また、そのサウンドが嫌いな人もそういないと思う。
そんなビッグネームなんで、ファンやマスコミからのニューアルバムに対する期待度は毎回半端ない。
ファンの期待を裏切らずかつ、世間をあっと驚かせ、「さすがメタリカ」と思われるようなアルバムを常に当たり前のように作成しなければならない。
それに対し、メタリカは精神をすり減らし、極限状態で創作活動をしている。
映画「真実の瞬間」(Some Kind of Monster)など、多くのドキュメント映像作品を見ていると、それが痛いほど迫ってくる。
そんな緊迫感溢れるオリジナルリリースの連続の中で、
カバーアルバムが1998年にリリースされている。
彼らがリスペクトする音楽をジャンルにこだわらずチョイスし、
肩の力を抜いて、色々なアイデアを試しながら、楽しく自由に録音したんだろうなぁ、、
そんな雰囲気が聞き手にも伝わってくるようだ。
素晴らしいのは、オリジナルに忠実ながらもそれらがまぎれもないメタリカサウンドになっていること、そしてリラックスしたムードながらも一級品のHR/HMアルバムに仕上がっていること。
ほのぼのと聞けるHR/HMアルバムって、なかなか他には存在しないと思う。
当然、オリジナル・アルバムのトンガッたメタリカサウンドは素晴らしいのだけれど、
このアルバムに溢れるHR/HM愛ともいうべき手触りが私は大好きだ。
現在、穏やかとも思えるほどの貫禄を漂わせる存在になったメタリカ。
現在における彼らのHR/HM界でのポジションは、このアルバム無くしてはなかったのではないかなぁ~と勝手に思う。
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