おもしろ映画「Premium Rush」

本作は日本では未公開だったとか。
（そりゃ日本公開は無理だわ。みんなマネしたくなるから。。）
”チャリンコぶっ飛ばし”映画との噂を聞き、DVDにて鑑賞。
　

主人公はN.Y.の有能なチャリメッセンジャー。
ノンブレーキ、ノンギヤのピストバイクを縦横無尽に操る。
ひょんなことで闇組織のゴタゴタに巻き込まれ、N.Y.P.D.の変態刑事に執拗に追い回される羽目となる。
　
主役のジョゼフゴードン、いいね。
ニヒルな笑いとクールな演技にて、この危険な乗り物（ピストバイク）を操る主人公をうまく演じている。



ほんで、刑事役のマイケル・シャノン、すんげー嫌らしくて憎たらっしい。
うまいねこの人。
最新のスーパーマンでも悪役やってたような。



チャリのスピードに乗って、ストーリーもスピード感あふれる展開で進んでいく。
テンポの良い今風の面白さの中で、闇組織のゴタゴタが実は中国の人権問題に絡んでいたり、権力に屈しないチャリンコメッセンジャーの団結が、実はアメリカの持病である格差問題に対する貧困層の団結を表現してたりと、なかなか社会派な一面もあり。
でも何と言っても、ノンブレでピストバイクを漕ぎ続けるシーン、、
あらゆるアングルでCoolに撮っている。
特に、交差点等での一瞬の危険回避シミュレーションシーンは一見の価値有り。


YouTube: PREMIUM RUSH - Official Trailer - In Theaters August 2012
これを見たら必ずチャリをぶっ飛ばしたくなることウケアイ。
そりゃ日本では公開できんわな。。
欧米のような成熟した歩車分離を達成し得ていない日本の”車優先”公道でマネすると、あなたは即死、相手も即死間違いなし。
これだけ飛ばすのなら、車道左側通行はもちろん、ブレーキングが瞬時に可能なようにブレーキレバーを常にホールドしておこう、、、それが現実的だ。
　
主人公の座右の銘は「ブレーキングは死」、つまり、「ブレーキ＝迷い　は死に繋がる、だから走り続けるんだ」なんてことらしい。
ブレーキの無い生き方なんて、チャリンコでも社会生活でも無理ですやん！って思うけど、それって自分に走り続ける勇気が無いだけなん...？どうなん？