2013年9月26日木曜日

イカす音楽「Dream Theater」 /アルバムレビュー Dream Theater(2013)


プログレッシブロックとヘヴィメタルの融合、すなわちプログレッシブヘヴィメタルという一つの音楽ジャンルを確立し、
今、まさに極みの領域に達しっているDream Theaterである。

私の中ではもう既にロックの殿堂入りを完全に果たしているが、実際はいつになるのであろうか?

Dream Theaterについては過去のアルバムから紹介して行きたい所だけど、
まあ、ネットでは結構語り尽くされている感もあるので、
ここでは、入手できたばかりの最新アルバム「Dream Theater」(おっときたか、のセルフタイトル)のレビューを。


”アルバム・レビュー Dream Theater(2013)”


主要メンバが抜けたバンドが、その後のアルバムにセルフタイトルを付けるということはよくあること。
(Loudness、MotleyCrueしかり、、ちょっと違うけどVanHalenの”VanHalen3”なども。。)

それは”過去との決別”と捉えがちだけど、
そうじゃなくて、どちらかというと今後未来に向かって、このバンドを死ぬまでやり遂げるぞみたいな、これからの決意というか覚悟みたいなもんなんじゃないかなあと思う。
またそういうアルバムには、その情念みたいなものを感じることが多い。
(セールス的に成功するかしないかは別。。)

まさに、今作はそういうエモーショナルな部分を全体を通してすごく感じる。
ペトルーシさんとマイヤングさん、、腹を決めたんだろうね。003
前作は非常に緻密で密度の濃い傑作ではあったが、
何かこう、今までのワイルド風味、みたいなものが欠けているような気がした。
そして、そのワイルド風味という部分は、恐らく脱退したマイキーが持ち合わせていたものだったのかなぁー、なんて思った。
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だがしかし、、本作を聞いて、そうではないのだと感じた。

序章となる1曲目から繋がる、実質1発目の ジ・エネミー・インサイド
複雑にゴリゴリ切り刻むヘヴィーギターリフ、その後、楽曲をグイグイ引っ張っていくマンジーニの重戦車のようなドラミング、、
序盤からペトルーシのリフとマンジーニのドラムが絡み合い、お互いを挑発しているようだ!
キタね!、、キタキタぁーっ!!

前作でのマンジーニ先生、手数も多く積極的なプレイではあったが、何かこう綺麗にまとまりすぎているような気がした。
でも、アルバムリリース後にツアーを重ねていくことで、バンドの結束感みたいなものが生まれたんだろうなぁ、、
マンジーニ先生、遠慮は無用、ついに着火マン、そしてExplosion”爆発”されました!!
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3曲目ザ・ルッキング・グラス、ちょいとびっくり、Rushそのもの。
メンバーは「Rushには多大な影響を受けた」とは言っているが、
ここまでそっくりとは思い切ったね。
  ペトルーシのギターリフ、パワーコードの刻み方、ギターソロの入り方、
  マイヤングのギターソロ中のベースライン、
  ジェェームスのボーカルライン、、
叶うならば、Rushがこの曲演ってるのも聞きたい。
いいね、いいねぇ~!ひねってきたね~!
独自のスタイルを確立しながらも、新作では必ず新しい変化球を必ず入れてくる、さすが一筋縄ではいきませんな。

4曲目エニグマ・マシーン 、、おーっ、きたぞキタキタ、こりゃインストナンバーだな。
演奏スキルは極みと悟りの領域にいらっしゃる皆様、喝采!思わずスタンディングオベーションです。

以降、泣きのバラード系、キャッチー系、ザ・メタル系などなど、まさに怒涛のDream Theater節が炸裂。
誰にも文句を言わせない自信に満ちた楽曲が続いていく。

そして荘厳に始まるラストの9曲目イルミネイション・セオリー
Octavarium以来の、長尺20分超の楽曲。
、、やりました、組曲Dream Theater、やっぱすげぇーわ。お口あんぐり、感動すら覚えます。

先にも述べたが、
今作では、そもそもロックという音楽が持っている攻撃性というかワイルドさというか、
そういうエモーショナルなものが戻ってきたような気がする。

セルフタイトルにしたバンドの”覚悟”、というか”気合い”、というか”情念”、、更にはバンドの”固い結束”がそれらを生み出しているのであろう。

まだ数回しか聞いていないが、恐らく私の今年一番のヘビーローテーションになるだろう。
聞く度に新たな発見があるのがDream Theaterのいいところ、
これから聴き込んでいくうちに、たくさんの新たな発見と出会えるのを楽しみにしている。

祈、来日!!

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